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サブ4ランナー 丹羽なほ子 / 身体のズレを日常的に意識して次の目標へ

PEOPLE 2016.02.23

健康的に焼けた肌に、引き締まったボディライン。走ることは、女性を輝かせるのだと、トライアスロン選手として活躍する丹羽なほ子さんを見ると改めて感じる。2012年、岐阜に拠点を移し、自然の中で走ること、そして資格を取るほど魅了されたローフードも、彼女の美をサポートしている。でも、知らず知らずの内に、身体にズレが生じ、顎関節症を発症。そんなときに出合った身体の軸の動きを可視化するJINS MEME。ますます、彼女のヘルシービューティに磨きがかかりそうだ。

大会への関心ゼロから、サブ4までの道のり

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ラン歴10年。トライアスロンを始める以前から走ってはいた。しかし、汗を流していたのは、ジムにあるトレッドミルの上。あくまでウェイトコントロールのためで、30分、1時間と時間で区切って走っていただけ。どんなペースで走っているのかも知らず、距離を伸ばそうとも思わず、ふつうならばランナーが気にすることには一切、関心がなく、ましてや大会出場は、考えもしなかった。

スポーツとの関わりが薄かったにも関わらず、本格的にランと向き合うようになったのは、トライアスロンの大会への出場を決めてから。そんな状況で、過酷と言われるトライアスロンに挑戦することになったいきさつは、「飲みの席の約束」からだった。

「今のチームコーチでもある白戸太朗さんに会って、勢いで『出る』と言ってしまったんです。それから初めてランニングもちゃんと練習しなきゃと思い、10㎞とかまとまった距離を走るようになりました」



6年前のホノルルマラソンが、初めてのフルマラソン挑戦。トライアスロンを完走していると言っても、その時点で、大会で走った最長距離は、オリンピックディスタンスの10㎞。42.195kmは、未知の世界だった。30kmのLSD走、ペース走、インターバル走の3つを組み合わせ、練習を積んで臨んだものの、不安は拭えなかった。目標は、4時間30分切り。1キロ6分のペースで走っていたが、35km地点で脚が動かなくなる。

「おそらく、身体をローリングしながら走っていたと思うんです。いろんなところが痛くなってきて、ボロボロでした」


それでも、最後の力を振り絞り、目標時間ギリギリの4時間29分でゴール。それから何度かレースを重ね、少しずつタイムが縮まり「4時間を切りたい」という強い思いを抱くようになった。

「ペースを上げる練習に加え、月間150~200kmは走ったでしょうか。2014年に、名古屋ウィメンズマラソンで3時間45分の自己ベストを出せました。フルマラソンを走るからには、常にサブ4をキープしていたいんですが、この前は、最初にオーバーペースで入ってしまい後半ガタガタになって4時間2分……。やっぱりこの2分は、すごく悔しい。毎回、どんな大会でも、4時間を切れる状態でいたいですね」

岐阜の自然の中で、自由にランニング

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岐阜に移住してからは、川沿いが定番のランニングコース。毎日、豊かな自然の中で走れるというなんとも羨ましいランニング環境に身を置いている。

「ちょうど1kmの畦道があるので、今日は心拍を上げたいと思ったらそこでインターバル走をして、調子がよくないときは、家から神社までの6kmをゆったりと走ってお参りをして、帰りは徐々にペースを上げるとか、朝、走ってみて感じたことを、その日の練習メニューに反映させています。走りながら考え事をしていると、気づいたら脚が止まっていることもあります。誰も見ていないので、とにかく自由に、自然を感じながら走っています(笑)」



それでも、気分がのらないときも、怠け心がムクムク沸くこともあるのだろうか。

「しょっちゅうありますよ(笑)。そういうときは、サブ4で走れたときなど、キレのあるランニングができたいいイメージを思い出すんです。ときには山に入って走ることも、モチベーションにつながります。私の場合は、トライアスロンをしているので、ランニング以外のバイクやスイムをするのも気分転換になっていますね」

アスリートとローフードの幸福な関係

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トレーニングを続けていくうちに、食の重要性に気づき、ローフードマイスター講師の資格を取った。家族で営む農園で獲れた野菜や果物を生で摂る食生活は、いまや丹羽さんのスポーツライフに欠かせない。

「ランナーに限りませんが、アスリートは、ビタミンやミネラルが汗で流れてしまうので、摂り続けないといけない栄養素。自分のところで作っている柑橘系の果物などで摂取しています。さほどストイックにやっているわけではなくて、とにかく生野菜と果物を食べる。意識しているのはそれだけです。寒い時期は、温野菜も食べますしね。発酵食品や干した食べ物でも大丈夫です。家では、まとめて野菜を浅漬けにするので、サラダ感覚で食べています」

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ふだんから、炭水化物を控えてウェイトコントロール。ローフードの知識を、ランニングライフでも活かす。
「体重は、いちばんわかりやすいバロメーター。記録と連動すると思いますね。私の場合、フルマラソンのときは-2kgで臨むのがベスト。走っていれば、体重がすごく増えることもないけれど、まったくつかないというわけでもないので(笑)。ローフードにしてから、ウェイトコントロールがしやすくなりましたね。自分にとってマラソンで力を発揮できるのは米だと思っているので、小麦粉を使った麺類やパン類は控えて、発芽させた玄米を食べています。レース中はジェルでエネルギーを補給して、大会前日は質の良い炭水化物を補給しています。」

JINS MEMEで身体のズレを目で見て、意識づけ

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今年の目標はサブ3.5。ベストタイムから15分以上縮めなければ、実現できない。そのためにフォームや着地を模索している。

「高橋尚子さんとトークショーをしたときに、『人によって身体付きが違うから、それぞれの走り方がある』とおっしゃっていたんです。私は、ずっとフォアフットで走っていました。着地の時間が短い分、速く走れるんですが、その一方で、ふくらはぎをすごく使うので20kmくらいでペースが落ちてしまう。もしかしたら、骨盤を柔らかく回転しながら走るといいんじゃないかと思い、試しています」

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実は、数カ月前から、顎関節症に悩まされ、口を開きにくい。右側の顎関節がズレているのだ。そのこともあって、身体のズレにはより敏感になっている。

「もともと右が弱いんです。床に座って脚をぶらんとさせると、右側だけ倒れてしまうんです。左右の長さも、足の大きさも微妙に違う。膝も、右だけ内側に入っているんです。誰にでも多少は身体がズレていると聞きますが、運動によってズレが広がることもあると思いますし、逆に運動することでズレを治していくこともできると思うんです。だから、JINS MEMEで身体の軸のズレがデータとして見られるのは、すごくありがたいです。人って、無意識にやっていることが多いと思うんです。私は、パソコンで作業しているとき、いつの間にか奥歯をグリグリ噛みしめてしまう。そうしてズレが積もり積もっているのかもしれません。数字やデータでズレを日常的に、視覚で再確認できれば、自分はこういうズレがあるんだと飲み込み、いつも意識できますね」



(文:小泉咲子 / 写真:依田純子)

丹羽なほ子(にわ・なほこ)

丹羽なほ子(にわ・なほこ)

1979年3月19日生。大学在学中からモデルとして活動し8年前にトライアスロンを始める。身体づくりのために新鮮で美味しい食べ物を求めて畑にたどり着き、両親が農園を営む岐阜県に4年前に拠点を移す。ローフードマイスターとして野菜作りと無添加ジャムを作り、練習にも励む。トライアスロンでは2013年から3年連続でIRONMAN 70.3世界選手権出場を果たす。